ここは西方の大陸に位置する移民の街、「流民九龍街」。
かつて遠い東の大国から多くの人が移り住み、この街をつくった。
彼らは遠い異国においても、母国文化の独自性と民族間の結束を保っている。
周囲の地図とは明らかに色の異なるここを誰かは、「まだらの街」と呼ぶらしい。
これは、まだらの街で暮らす人たちの、ちょっとした日常の物語。

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細かい設定まわり
一応世界観の補強としてありますが、本編にあまり絡まないので読まなくてもいいです。
辰華国(しんかこく)
移民たちの母国である、東の大国。龍の守護を受けているとされ、広大で豊かだが、民族間における戦火が絶えず逃れてくる者も多い。しばしば強大な統治者が現れる。
流民九龍街(るみんくりゅうがい)
漫画の舞台になっている街の名前。リューマン・クーロンとも。
アドラード
この街が存在する国と大陸の名前。アドラード大陸。アドラード共和国。
200年ほど前、西方の移民によって拓かれた、比較的新しい国である。文化は西方のものが中心となっているが原住民も存在し、広大で未だ未開の地も多い。
現在は原住民を含む複数の民族からなる共同統治が敷かれているが、実態としてはいち早く入植した西方民の数国が権力を握るため睨み合っている状態だ。
組織
事実上の治外法権であるこの街では、表は自警団、路地裏では黒道(こくどう、ヘイダオ)と呼ばれる組織が街の治安と領分を保ち、他所の常識はまかり通らない。
三不天(さんふてん)
流民九龍街の暗部の元締めである黒道組織。かつての辰華王族の傍系であると噂される龍人の一族が代々トップを勤めている。
現在のボスは文龍という壮年の男。
街では単に「黒道」「組」で通じる。サンフーティエン。